半落ち公式HP ビデオ屋でレンタルしてきた。
物語の前半は、つい眠くなってしまいそうな気配だったが、
中半過ぎあたりから、加速度的に物語りに飲まれてしまった。
主人公である男は、
アルツハイマーで壊れてしまう妻を自らの手で殺す。
そして、その背後には、白血病で骨髄移植も儘ならず死んでいった息子。
その後、自らがドナー登録をし、ある青年の命を救った主人公。
妻はその青年の命に亡くした息子をみる。
「逢いたい、一目だけでもその青年に逢いたい・・」
ドナー関係のルールは知りつつも、そう切望した妻。
妻の首を絞めた後、自首してくるまでの空白の2日間、
この男はその青年をただ一目、見るためだけに過ごした。
その時の男の目は、妻の目でもあったことだろうね・・
最後の最後まで、この空白の2日間の自供をしなかったのは
移植した青年の身を案じてのこと。
殺人犯の骨髄で生きている、という報道をされないが為。
人は、何の為に
誰の為に
そして何を守り、生きているのか
「病状が進んでいく妹を、殺してやることさえできなかった・・」
と叫ぶ姉の言葉・・・。
わたしは今のパートナーがもし
アルツハイマーでぼけて壊れてきた時
命をこの手で終らせてやれるだけの深い愛情があるんだろうか。
介護制度に委ねてしまうのがオチだろう・・・。
主役の寺尾さんを始めとして
多くの主役級の俳優さんたち。。
みなさん、それぞれすごくいい味が出ていました。
最初、キャストを見たとき
「こんなに大御所ばかり集まっちゃって、芝居がぶつからないのかな」
なんて思いましたが
随所ごとに、それぞれのオーラがきちんと出ていていい映画でした。
最後、
移植してもらった青年が、裁判所にまで来ていたので、
彼が
「その2日間は、僕に会いに来ていたんだ」
とでも叫びそう、と考えるのが浅はかなドラマ仕立てなのであって、
最後の最後まで
彼も、男の意思を汲んで口をつぐんでいたところは、
なんとも、人間くささ、というか、あぁ、生きているんだ、そして生きていくんだなぁ、と
しみじみ感じました。